博報堂DYHD、25年3月期1Qは売上減少もコストコントロールで利益増加
博報堂DYHDは、25年3月期1Q(4-6月)の決算を発表しました。売上は微減でしたが、コストコントロールで利益は増加し、最終赤字であった前期から転じて黒字で着地となりました。
売上高は3,525億13百万円(前年同期比0.5%減収)、収益は2,003億61百万円(同0.5%減収)となりました。
第1四半期の売上高を種目別に見ますと、新聞、雑誌、ラジオ、テレビと4マスでは前年同期を下回りました。一方、インターネットメディア及びアウトドアメディアが前年同期を上回り、メディア合計で前年同期から増収となりました。メディア以外では、マーケティング/プロモーションが前年同期を上回り、メディア以外合計においても、前年同期から増収となりました。
また、得意先業種別では、「官公庁・団体」、「不動産・住宅設備」及び「流通・小売業」などで前年同期を下回りましたが、「情報・通信」、「飲料・嗜好品」及び「食品」などで前年同期を上回り、21業種中、10業種が前年同期を上回りました。
売上総利益に関しても、890億54百万円(同0.2%減少)と前年同期より1億34百万円の減少となりました。なお、このうち国内事業については645億12百万円と2.5%の減少、海外事業についてはアジアにおいて堅調に推移したことに加えて為替影響もあり、260億8百万円と8.0%の増加となりました。また、当社グループの中期経営計画にて目標として掲げている指標のひとつである調整後売上総利益(注4)は、857億98百万円と2.8%の増加となりました。
販売費及び一般管理費において、費用コントロールを行った結果、営業利益は42億7百万円(同11.6%増加)、経常利益は66億74百万円(同11.7%増加)となりました。
これに特別利益9億46百万円及び特別損失22億31百万円を加味した税金等調整前四半期純利益は53億89百万円(同14.8%減少)となりました。また、法人税等の税金負担額40億26百万円及び非支配株主に帰属する四半期純利益10億44百万円を差し引いた結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億17百万円(前年同期は7億93百万円の純損失)となりました。