ミンカブ・ジ・インフォノイド、25年3月期1Q決算は減収で赤字拡大 最終赤字は約2.4億円
『みんかぶ』などを展開するミンカブ・ジ・インフォノイドは、25年3月期1Q(4-6月)の決算を発表しました。売上は減少し、赤字幅も拡大するという不調の結果となりました。不調の理由としては、広告市況の鈍さなどを挙げています。
売上高は2,154,684千円(前年同期比3.9%減)、営業損失は283,861千円(前第1四半期連結累計期間は157,459千円の営業損失)、経常損失は300,182千円(前第1四半期連結累計期間は175,201千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は237,323千円(前第1四半期連結累計期間は164,562千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)、また当社グループにおいて継続的な成長の指標の一つとして重視しているEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は3,436千円(前年同期比97.6%減)となりました。
セグメント別詳細
メディア事業
メディア事業は、ライブドア事業を核に、「ライブドアブログ」を中心としたUGC(User Generated Content)メディア、「ライブドアニュース」を中心としたPGC(Professional Generated Content)メディアに加え、スポーツ情報メディア 「 超WORLDサッカー ! 」 、 「SOCCERKING」 、 「BASEBALLKING」 、 「BASKETBALLKING」 、「totoONE」、資産形成情報メディア「MINKABU(みんかぶ)」、女性向け情報メディア「Peachy」、韓流情報メディア「Kstyle」等の各専門メディア、「MINKABU Choice」並びに「livedoor Choice」の両生活情報サイトからなる月間平均ユニークユーザー数1億人規模の総合インターネットメディア事業を運営しており、これらメディアサイトの運営を通じて得られる広告売上並びに、有料サービスから得られる課金売上や、ライブドアモバイル、ライブドアショッピング、ライブドアバンクといった生活サービスにおける手数料収入、コンテンツ等企画・制作や施設運営、イベント運営等のビジネス売上等を収益に計上しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、株式会社シーソーゲームが連結業績に貢献した一方で、広告市況の回復は鈍く、また一部運営サイトではトラフィックが軟調に推移いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,128,176千円となり、前年同期の1,304,428千円から176,251千円減少(前年同期比13.5%減)しておりますが、当第1四半期連結累計期間の売上高には2024年3月期第2四半期より適用している持株会社体制でのマネジメントフィー等の支払額226,500千円を含んでおり、これを戻した売上高は1,354,676千円であり、マネジメントフィー等の適用を行っていなかった前年同期と同基準での比較では50,248千円の増収(同3.9%増)となります。また同様にセグメント損失は287,952千円であり、前年同期の90,961千円の損失から196,991千円の悪化となりますが、マネジメントフィー等考慮前セグメント損失は61,452千円であり、前年同期比29,508千円の改善となっており、広告市況が弱含む厳しい環境下において底堅く推移いたしました。
ソリューション事業
ソリューション事業は、主にメディア事業向けに開発した情報コンテンツやアプリケーションを多様な金融機関向けにコンバートし、さらにその差別化ニーズに即したカスタマイズを行う等のB2B及びB2B2Cユース用に展開する情報ソリューションを展開しております。加えて、金融機関向けにソリューション分野における顧客基盤拡大やソリューションノウハウの獲得 を目的に、当社グループ独自に開発したアプリケーションやAPI(ApplicationProgramming Interface)を活用し、主に金融機関の内部システムの高度化、効率化に資するためのSI・パッケージソリューションを展開しております。また、株式情報専門メディア「Kabutan(株探)」の運営を行っております。情報系ソリューションサービスにつきましては主にクラウド型のASP提供に係る一時売上としての初期導入費及び月額固定やID従量に基づくサブスクリプション収益を、SI・パッケージソリューションではシステムの企画・コンサルティングをはじめ、顧客先の要件に合わせたシステムの受託開発によるスポット収入及びその保守・運用業務によるストック収入を計上しております。また、「Kabutan(株探)」につきましては、有料サービスから得られる課金売上等を収益に計上しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、情報系ソリューションにおいて、前連結会計年度のサービスの一部値上げやサービス導入先の増加による月額利用料の拡大が進み、有料サービスである「Kabutan(株探)Premium」も堅調に推移した一方で、システム系ソリューションにおける前第1四半期連結累計期間の大型開発案件の受注反動減の影響を受けました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は732,684千円となり、前年同期の938,443千円から205,759千円減少(前年同期比21.9%減)しておりますが、メディア事業と同様、2024年3月期第2四半期から適用しているマネジメントフィー等の支払額136,673千円考慮前の売上高は869,357千円であり、マネジメントフィー等の適用を行っていなかった前年同期と同基準での比較での減収額は69,085千円(同7.4%減)にとどまっております。同様に、セグメント損失は106,124千円であり、前年同期のセグメント利益176,810千円から282,935千円の悪化(同160.0%減)となりますが、マネジメントフィー等考慮前セグメント利益は前年同期比146,262千円減(同82.7%減)の30,548千円であり、売上高、利益ともに概ね期初想定の範囲での着地となりました。