Google、英国で最大約1040億円の集団訴訟に直面
2025.4.17
Googleは英国で、オンライン検索サービスにおける市場支配力を乱用したとして、最大50億ポンド(約1040億円)に上る損害賠償を求める集団訴訟に直面しています。
競争法を専門とするオア・ブルック氏が、数千の企業を代表して英競争審判所(CAT)に提訴しました。グーグルの措置により、検索時に表示される広告の料金に関して、競争市場であった場合に比べて、より高い価格で請求することが可能だったと主張しています。
スマートフォンメーカーとの契約で「アンドロイド」の端末にグーグル検索とブラウザー「クローム」を事前インストールさせ、米アップルに対してはスマートフォン「iPhone」のデフォルト検索エンジンとして採用されるよう対価を支払い、競争を排除する意図があったとしています。
グーグル側は「またしても推測に基づく便乗的な訴訟」だと述べ、広報担当者は「強く反論する」とし、「消費者や広告主がグーグルを利用しているのは、便利だからであり、代替がないからではない」と述べました。
ブルック氏は、企業が自社の製品やサービスを宣伝するにはグーグル広告を利用する以外にほとんど選択肢がないとし、「グーグルは、一般検索と検索広告市場での支配力を利用して、広告主に過大な料金を請求している」と主張しました。
英競争規制当局の競争・市場庁(CMA)は1月、広告市場への影響を含めて、グーグルの検索サービスに関する調査を開始しました。