テレビ東京HD、中間決算は大幅増益 アニメ・配信好調で通期予想を上方修正
テレビ東京ホールディングスが2025年11月5日に発表した2026年3月期第2四半期（中間期、2025年4月1日～9月30日）の連結決算は、アニメ・配信事業や放送事業が好調に推移し、大幅な増収増益となりました 。この業績動向を踏まえ、2026年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました 。また、年間配当予想も前期比10円増の100円（うち期末85円）に修正しています 。
中間期の連結業績は、売上高が799.75億円（前年同期比8.4%増）、営業利益が70.60億円（同252.4%増）、経常利益が73.14億円（同235.1%増）、親会社株主に帰属する中間純利益が49.54億円（同193.1%増）と、利益面で飛躍的な伸びを記録しました 。
アニメ・配信事業:
売上高は244.68億円（同16.7%増）、営業利益は33.63億円（同176.2%増）と大幅に伸長しました 。特にライツ事業が好調で、「NARUTO」や「BLEACH」といった人気アニメの海外向けスマートフォンゲームや商品化が売上を牽引しました 。また、広告付き無料動画配信（AVOD）の広告収入や、ドラマ・アーカイブ作品の国内配信権販売も堅調でした 。
地上波・BS放送事業:
売上高は506.99億円（同6.5%増）、営業利益は40.04億円（同305.7%増）となりました 。（株）テレビ東京のスポットCM収入が、シェア拡大や大型出稿の獲得により23.0%増と大幅に増加しました 。前年同期に「パリオリンピック」関連費用があった反動で番組制作費が減少したことも、利益を大きく押し上げました 。
ショッピング・その他事業:
売上高は81.67億円（同0.2%減）、営業利益は2.50億円（同30.4%減）でした 。主力のテレビ通販が苦戦しました 。
通期業績予想を上方修正
中間期の好調を受け、2026年3月期通期の連結業績予想が修正されました 。
売上高: 1,640億円（前回予想比 +50億円）
営業利益: 110億円（同 +20億円）
経常利益: 114億円（同 +20億円）
親会社株主に帰属する当期純利益: 77億円（同 +9億円）
