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ADKを逆転していたサイバーエージェントの年間広告売上高

コロナショックもあり2020年に入り博報堂、そして電通の時価総額も上回ったサイバーエージェント。しかし、時価総額はあくまで市場の期待感と連動する株価が生み出す数字であるため、実態の市場シェアや規模感とは乖離している場合があります。

時価総額は広告会社最大となったサイバーエージェント

サイバーエージェントが電通の時価総額を抜いたときに記載しましたが、実際にサイバーエージェントと電通の広告事業の売上規模はまだまだ大きな開きがあります。むしろ、サイバーエージェントが株式市場で評価をされているのは、広告事業以外のメディアやゲーム事業の売上高も大きい点にあるとも言えます。

サイバーエージェントの時価総額が2020年4月4日に、電通グループの時価総額を一時ながら逆転する事象が起こりました。(サイバーエージェントが約5134億、電通グループが約5

実は売上高もADKを抜き業界3位に

サイバーエージェントの広告事業の売上高が電通、博報堂には及ばないと言えど、着実に数字を積み上げており、実は2019年に長年業界3番手であったADK(現在はADK MS)の売上高を超えていました。

adk サイバーエージェント

ADKといえば世代によるかもしれませんが、電通・博報堂に次ぐ業界3位の超大手広告代理店というイメージを持っている方も多いと思います。しかし、2018年に上場廃止をしてから、少し存在感が薄くなっているかもしれません。また実は、売上高は2015年頃から横ばい、そして下降傾向にあり、急上昇をしているサイバーエージェントに2019年に逆転をされる形となりました。

※ADKは2017年までADKの数字、2018年からはADK MSの売上高となります。サイバーエージェントは広告事業の売上高のみを抽出しています。

新型コロナで揺れる広告業界

博報堂DYHDグループは直近の2020年4-6月期の決算で、前年同期比で94%減少という衝撃的な決算が最近発表されました。新型コロナによる広告収益減少は単なる不況ではありません。単なる不況と異なる点は、デジタル化や多角化が出来ている企業と出来ていない企業とで受ける差の影響が如実に違う点です。電通の今月末の決算にも注目が集まります。

大規模な会社であるため、すぐに切り替えることは難しいながらも、大量出血状態をいち早く止血し、次の血の循環を張り巡らされるように、事業や人材の多様化や、早急なデジタルシフトが必要そうです。


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