SMN、24年3月期通期決算は予想から一転して最終赤字 役員報酬の減額へ
SMNは、24年3月期通期決算を発表しました。売上高は93.37億円(前期比20.8%減)、営業利益は1.02億円(前期比492.3%増)、経常利益は0.95億円(前期▲0.14億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は▲10.29億円(前期▲1.17億円)となりました。予想から一転して最終赤字の結果となりました。
予想を下回った理由について
売上高につきましては、アドテクノロジーにおいて下半期にGoogleテスト受託売上やソニーグループへの営業強化によりリカバリーをおこない減収幅縮小したものの、デジタルソリューションにおける株式会社ASAの海外事業の拡大遅れや、マーケティングソリューションにおけるASP領域の競争激化の影響等があり、当初予想を下回ることとなりました。
利益面におきましては、アドテクノロジーの増益や構造改革による収益力回復により、営業利益、経常利益は前回発表予想数値を上回ることとなりました。
一方で、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、グループが保有するのれん等について将来の回収可能額を慎重に検討した結果、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、2024 年 3 月期において減損損失 1,124 百万円を特別損失として計上する、前回発表予想数値を下回ることとなりました。また、特別損失(減損損失)に合わせ、子会社株式の価値を見直し、子会社株式評価損1,527百万円を特別損失として計上するとともに、連結子会社に対する貸付金に係る貸倒引当金繰入額55百万円を営業外費用に計上したことも影響しています。
役員報酬の返還
業績予想と実績値との差異の内容等を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするためや協賛報酬の減額も発表しました。
代表取締役会長 報酬月額の20%を減額
代表取締役社長 報酬月額の10%を減額
社外取締役 報酬月額の10%を減額
社外取締役(監査等委員) 報酬月額の10%を減額