ツイート

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑PAGE TOP

テレビ東京HD、23年度決算は減収増益

2024.5.15

テレビ東京
テレビ東京HDの024年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.6%減の1485億8700万円、営業利益が同4.3%減の88億3600万円、経常利益が同2.4%増の95億9900万円、純利益が同0.2%増の67億3600万円でした。

広告市況の伸び悩み等が影響し、売上高は前年同期から減少し、営業費用は減少しました。経常利益、純利益については過去最高を更新しました。今後については、国内外の不確実な状態が続く中、独自のコンテンツ作りを通じて放送事業の収益をできる限り確保しつつ、アニメや配信の事業展開を一段と進めていきます。海外については、中国市場に加え東南アジアや欧米でのアニメ作品の配信、商品化を加速していきます。ドラマについてもアジア地域での展開をよりいっそう進めていくなど、テレビ東京グループの総力を結集して業績向上を目指していきます。

地上波・BS放送事業において、コストの面では、放送収入の減少に伴う代理店手数料の減少などにより、放送事業の費用は6.1%減の596億5300万円となりました。前年同期比では、費用が収入以上に減少したため、㈱テレビ東京単体の放送事業利益は4.5%増の164億4300万円となりました。このうちタイム収入は、世界卓球を中心としたスポーツや年末年始、猫の日などの特番セールスで売上を伸ばしましたが、4月以降の一社提供レギュラー番組の終了やレギュラー番組のオープンセールスの不調、通販番組の出稿減などが響き、前年を下回る結果となりました。スポット収入は、商品量を確保して通販スポンサーを中心に効率よくセールスすることで売上を伸ばし、歴代最高の売上高となりましたが、タイム収入の落ち込みをカバーしきれず、放送収入全体としては前年を下回りました。

アニメ・配信事業において、ライツ事業の収入(売上高)は、0.1%増の342億4100万円となりました。テレ東BIZの会員数も順調に伸び、配信ビジネス部門全体の収入は10.5%増の115億1800万円となりました。開局60周年記念として実施した「テレ東60祭@なぜか横浜赤レンガ」は集客が好調となり、イベント収入は10.1%増の17億5200万円となっています。ライツ事業の全体の費用は、事業の拡大に伴い増加傾向にありますが、前年にあった大型案件の反動などにより、7.6%減の188億5500万円となりました。海外においても「NARUTO-ナルト-疾風伝BGM」や「ブラッククローバーBGM」などのアニメ関連の楽曲が好調に推移し、㈱テレビ東京ミュージックの売上高は前年同期比15.5%増の43億7700万円となりました。

ショッピング・その他の事業は㈱テレビ東京ダイレクトほか3社が手掛けるテレビ通販やEコマース、グループ全体のサポート事業を指しています。㈱テレビ東京ダイレクトの売上高は前年同期比2.2%増の113億6700万円となりました。㈱リアルマックスは、前連結会計年度の第3四半期末に新たに連結子会社となったため、連結売上高の前年比較においては、第1~3四半期の売上高が純増要因となっています。㈱リアルマックスは、主力商品であるクラブセットとキャディバッグの需要が大きく落ち込み、売上高は前年同期比22.7%減の23億8800万円となりました。㈱テレビ東京システム、㈱テレビ東京ビジネスサービスの売上高を合計して、同一セグメント内取引を調整したセグメント売上高は14.3%増の159億500万円、営業利益は16.1%増の2億9900万円となりました。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.3%増の1550億円、営業利益が同1.8%増の90億円を計画しています。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加