ADKとブレインパッド、 ゲーム・コンテンツ業界をターゲットに生成AI活用を推進する「共創Labo」を共同設立
ADK マーケティング・ソリューションズ( ADK MS)と株式会社ブレインパッドは、生成AIなどを活用したアプローチを推進する「共創Labo」を共同で設立し、ゲームやコンテンツ業界を中心に市場展開を図ります。
今回の「共創Labo」設立により、ADK MSのコンテンツビジネス及び、ユーザー理解に基づいたデジタル&データドリブン・マーケティングにおける知見と、ブレインパッドのデータサイエンスやエンジニアリングの知見を組み合わせ、ゲーム業界やコンテンツ市場などエンターテイメント業界への展開を図り、クライアント企業に向けた提案や、新しい取り組みにもチャレンジしていきます。ADK MS及びブレインパッドは、ゲーム業界をはじめとしたエンタメ業界向けなど多岐にわたるクライアント企業に向けたビジネスを展開しています。この「共創Labo」では以下4つの領域に関して取り扱っていきます。
①コンテンツ制作に際しての業務効率
②プロダクトライフサイクル・生存期間の分析、モデル開発
③コンテンツファンを生み出すための顧客体験設計・デジタル活用
④新商品の売上予測、モバイルゲーム課金予測等の新規モデル開発を提供し、ビジネスを支援
なお、両社は生成AIなどの活用でクライアント企業の業務効率化やコンテンツの収益最大化に向けて、2つ※のツールを共同で開発しました。
※Vision LINK AI
マルチモーダルAIという、テキスト・音声など2つ以上の異なるデータから自ら情報を収集し統合して処理するAIシステムを活用し、編集・参照など業務の効率化を支援。アップロードした画像・イラスト・映像をAIが意味付けし、フリーワードで検索可能にすることで、編集や企画などをする際に過去のアセットを容易に検索・活用できるようになります。タグ付けなしで画像などのデータの検索が可能なため、情報を容易に抽出でき、工数や業務の負荷を最小化できるツールです。
※LTV AI Simulater(仮)
VoCやアンケート等の定性情報や行動ログ、購買情報を用いて顧客クラスタやユーザーエンゲージメントを定義し、各傾向に合わせて短期的な収益指標に囚われないLTVをAIを用いて試算・可視化するダッシュボード。ブランド戦略やロイヤリティ向上施策において、長期的な収益への貢献度を見える化し、施策のROIを評価します。今後LTV以外にも、投資判断やマーケティングでの意思決定での活用を見据え、社内外の様々なデータを指標化するアルゴリズムを開発予定です。
ブレインパッドの代表取締役社長CEOである関口朋宏氏は、次のように述べています。
「広告・マーケティングの世界はデータ活用、特に生成AIにより生産性や仕事の形が大きく変化する可能性を秘めており、日本においても注目の領域となっています。ADKグループとブレインパッドが両社の強みを活かして共創することにより、日本が世界に誇るコンテンツビジネスがより魅力的な業界へと進化することを期待しております。」
弊社、執行役員 データ&ソリューション開発担当 兼 マーケティングインテリジェンス本部長 である竹下伸哉は、次のように述べています。「ブレインパッド社の豊富な分析手法と、ADKグループが有するIP・コンテンツビジネスの知見と経験、さらには両社の最新の生成AI技術への取り組みを組み合わせることで、業界への提供価値とマーケティングサービスの品質をさらに向上させるための挑戦的な取り組みです。この強力なパートナーシップを通じて、様々なパートナー様のビジネス拡大に一層貢献し、エンターテイメント業界の未来を牽引してまいります。」
ADK MSとブレインパッドは、本年5月よりターゲットアカウントに向け先行PoC(概念実証)を提案し、7月より数社に対してソリューションの設計やモデリングを開始する予定です。