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テレビ東京HD、25年3月期1Qは増収減益

2024.8.1

テレビ東京
2025年3月期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比2.4%増の357億7100万円、営業利益が同5.3%増の11億4200万円、経常利益が同13.1%減の13億6800万円、純利益が同52.4%減の8億9600万円でした。

売上高の増加により、営業利益は増加、経常利益は、受取配当金の減少により減少。今後については、国内外の不確実な状態が続く中、独自のコンテンツ作りを通じて放送事業の収益をできる限り確保しつつ、アニメ事業の海外展開を一段と進めていきます。海外については、中国市場に加え東南アジアや欧米、中東でのアニメ作品の配信、商品化を加速していきます。新規事業開発や成長投資を推し進め、テレビ東京グループの総力を結集して業績向上を目指していきます。純利益は、前年に政策保有株式の売却益を計上した反動により、減少となりました。

事業別詳細

地上波およびBS放送事業におきまして、首都圏放送(ローカル部門)は、時報CM企画などのセールス施策を実施いたしましたが、ミニ番組の売上減少が影響し、前年を下回る結果となりました。タイム収入全体では、ネット部門が伸びたことで前年同期比0.7%増の105億8500万円となりました。スポット収入は、インバウンド消費の増加などにより『交通・レジャー』『自動車・関連品』『食品』『家庭用品』などの出稿が増加いたしました。前年に続き、個人視聴率の低下傾向が影響し東京地区の広告市場は前年同期比0.1%減となりましたが、スポット収入は、シェアの高い広告主からの出稿が増えたことや大型出稿のスポンサー獲得により、6.2%増の65億8100万円となりました。このうちタイム収入は、プロ野球や営業企画特番のセールスが好調でございましたが、前期から続いている単発通販番組のセールス不振が響き、前年を下回る結果となりました。

アニメおよび配信事業におきまして、ライツ事業の収入(売上高)は、4.2%増の74億8300万円となりました。BORUTOの中国におけるSNSゲームや商品化が順調に推移したことに加え、ブラッククローバーのゲーム化権などが売上を伸ばし、アニメ部門全体の収入は9.1%増の51億7000万円となりました。海外におきましても、アジア地域を中心にバラエティ番組やドラマシリーズの販売収入が好調に推移いたしましたが、映画部門は好調だった前年の水準まで届かず、配信ビジネス部門全体の収入は5.0%減の20億8200万円となりました。ライツ事業全体の費用は、事業の拡大に伴い、23.0%増の45億5700万円となりました。

ショッピングおよびその他の事業は、株式会社テレビ東京ダイレクトほか3社が手掛けるテレビ通販やEコマース、グループ全体のサポート事業を指しております。株式会社テレビ東京ダイレクトは、「虎ノ門市場」が定期購入の頒布会不振や海鮮商品の伸び悩みで減収となりましたが、「テレビ東京ショッピング」では炭八、遮熱クールアップなどの売れ筋商品が好調に推移し、増収となりました。「テレ東本舗。」も羽田空港や東京駅の実店舗が好調に推移し、増収となりました。株式会社テレビ東京ダイレクトの売上高は前年同期比8.8%増の27億6100万円となりました。株式会社テレビ東京システム、株式会社テレビ東京ビジネスサービス、株式会社リアルマックスの売上高を合計し、同一セグメント内取引を調整したセグメント売上高は5.2%増の39億5500万円、営業利益は前年同期営業損失700万円から1億6200万円増加し、営業利益1億5500万円となりました。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.3%増の1550億円、営業利益が同1.8%増の90億円を計画しています。


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