日本テレビ、地上波広告のプログラマティック取引サービスを24年末からアカウント申込み開始 25年3月からセールス開始
日本テレビは、同社の説明会において、地上波広告でインターネット広告と同様のリアルタイムなプログラマティック取引を実現する新セールスサイト『スグリ―』について、いくつかのアップデートを発表しました。
スグリ―について
「スグリー」では、以下の2つの機能が目玉になっています。1つ目は、広告キャンペーンの見積もりからバイイング、出稿までを「スグリー」上で行うものです。「自動入札RTB((Real Time Bidding)」では、デジタル広告の取引と同様に放送直前の数分前まで入札が可能となり、放送数秒前にオークションが実施されます。2つ目は、従来のタイム・スポットとして購入した枠に対し、放映20分前まで出稿する広告クリエイティブの変更やACへの差し替えなどの運用が可能になるものです。
主な発表事項について
今回の説明会では、主に以下のアップデート情報が発表されました。
計測について
インプレッションの計測、及び広告出稿後のレポーティングについてはビデオリサーチ社が開発する「統合指標提供システム(名称未定/2025年3月にリリース予定)」が導入され、地上波放送とAVODを統合した効果測定が可能になる予定。具体的には、逐次(放送15分後)で速報インプレッション、さらに営業日ごとに確定インプレッション、リーチ、フリークエンシー等が計測されるそうです。
購入可能な広告在庫について
今後NNS系列各局、さらに系列を越えて業界全体に「スグリー」を展開する方針。現在在京・在阪各局と対話を重ねている最中とのことです。3月の時点で参画を発表していた中京テレビのほか、読売テレビが2026年4月からセールスを開始することを検討中。また2026年10月に福岡放送、時期は未定だが札幌放送も導入に向けて調整を進めています。
アカウント申込みなどスケジュールについて
2024年後半をめどに広告会社と広告主に対しての「スグリー」利用に関するオンライン説明会を実施し、12月からアカウント開設が可能となる予定。その後2025年3月から日本テレビにおいて関東ローカル枠でのセールスを開始、4月から放映開始。そして2025年9月から全国ネットのセールス開始、10月放映開始を予定。
また、今秋には、地上波及びタクシーサイネージ等でサービスに関するCMを2種放映。動画には水卜麻美アナウンサーが登場するなど、全社を挙げて、同プロジェクトを推進していく方針とのこと。