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電通グループ、2020年通期決算は約1,600億円の最終赤字に

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電通グループは、2020年通期決算を発表しました。収益は9,392億43百万円(前期比10.4%減)、売上総利益は8,350億42百万円(同11.1%減)、売上総利益のオーガニック成長率(為替やM&Aの影響を除いた内部成長率)は△11.1%となりました。景気の悪化に対応したコストコントロールに努めたことなどにより、調整後営業利益は1,239億79百万円(同11.9%減)、オペレーティング・マージン(調整後営業利益÷売上総利益)は14.8%(前期は15.0%)、親会社の所有者に帰属する調整後当期利益は698億90百万円(前期比8.2%減)となりました。減損および事業構造改革費用の計上などにより営業損失は1,406億25百万円(前期は営業損失33億58百万円)、親会社の所有者に帰属する当期損失は1,595億96百万円(前期は当期損失808億93百万円)となりました

通期予想より売上高は上回るも、利益は下回る〜巨額ののれんの減損〜

2020年12月に発表した通期予想よりも売上高は上回ったものの、利益関連は大きく下回ることになり、純損失は1,595.96億円となりました。理由としては、第3四半期までは海外事業においてのれんの減損損失の認識はありませんでしたが、コロナ禍の⻑期化によりさらに⾼まる事業環境の不透明感を考慮し、直近の実績を踏まえた最新の事業計画をもとに海外事業に係るのれんの年次の減損テストを⾏った結果、1,403 億円ののれんの減損損失を認識し、また、国内事業においても⼀部ののれんの減損損失等を計上したことで、通期業績予想には含まれない減損損失として、1,421 億円が発生し、予想を下回ることになりました。


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