電通グループ、24年12月期は最終損失1,922億円に赤字拡大
電通グループは、2024年12月期の連結決算を発表しました。2024年12月期の連結業績は、収益が前期比8.2%増の1兆4109億6100万円、営業損益が1249億9200万円の赤字(前の期は453億1200万円の黒字)、経常損益が1397億5900万円の赤字(前の期は331億300万円の黒字)、最終損益が1921億7200万円の赤字(前の期は107億1400万円の赤字)となりました。
売上総利益のオーガニック成長率は△0.1%でしたが、為替レートが全般的に円安となっていること及びM&Aによる影響で、売上総利益は前期比5.0%増、調整後営業利益は7.8%増、オペレーティング・マージンは30bps増、親会社の所有者に帰属する調整後当期利益は3.4%増となりました。EMEAにおける売上総利益のオーガニック成長率は、前期の一時的財務影響の反動増等により、2.2%となりました。活動を通して得られる利益の適切な配分と本源的な企業価値の向上を通じて株主の皆様への利益還元に努めることとし、2025年度以降の配当方針としては、前中期経営計画期間での方針を維持し、基本的に1株当たり調整後当期利益に対する配当性向を35%とする所存です。1株当たり期末配当金については、期初に開示した通り69.75円とします。
減損損失の計上などにより営業損益は赤字となりました。
日本においては、インターネット広告の成長がけん引し広告事業が回復基調に戻り、売上総利益のオーガニック成長率は4.0%、売上総利益は4667億4600万円(前期比4.0%増)となりました。人員増強による人件費の増加はあったものの、トップラインの伸長などにより、調整後営業利益は1141億8400万円(10.4%増)となり、オペレーティング・マージンは24.5%(前期は23.0%)となりました。
Americas(米州)においては、売上総利益のオーガニック成長率は△4.1%となりました。主要マーケット別に見ると、米国は厳しい状況となっています。為替レートが全般的に円安となっていること及び2023年6月に買収が完了したTagの通年効果などにより、Americasの売上総利益は3346億4200万円(前期比3.9%増)、調整後営業利益は751億6100万円(2.9%増)、オペレーティング・マージンは22.5%(前期は22.7%)となりました。
2025年12月期の連結業績は、収益が前期比5.9%増の1兆4940億円、営業利益が660億円を計画しています。