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Google、3rdPartyCookieの継続利用を宣言 3度の延期を経て廃止することを断念

Google cookie

Googleは、同社の公式ブログにおいて3rdPartyCookieを廃止することを断念し、今後もプライバシーに配慮する形を模索しながら継続を利用していくことを宣言しました。つまり、今後も当面はGoogleのChromeでは3rdPartyCookieを活用したターゲティングは可能になりそうです。

Googleは、遡ること約5年ほど前から、プライバシー保護などを理由に3rdPartyCookieを廃止することを発表していました。AppleのSarafiやFireFoxなどの別のブラウザは、3rdPartyCookieの廃止について、Googleよりも早く取り組み始めており、各国の行政も取り締まりを厳しくしていく方向にあったことなどがGoogleも廃止を決定した背景にありました。

3rdPartyCookieは、主に広告のターゲティングなどに利用される技術であるため、インターネット広告業界は、この宣言以降、様々な形で、3rdPartyCookieを利用しないソリューションの研究・投資・開発を行っていました。

大本命であるGoogleは、3rdPartyCookieの代替ソリューションとして、Sandboxという技術を提唱しました。しかし、このSandboxは発表して早々から、各方面から評判が悪く、技術サイドからもビジネスサイドからもプライバシー保護の観点からも厳しい指摘が続きました。

Sandboxの不発を受けて、Googleは3度にわたり3rdPartyCookieの廃止を延期していました。昨年末には、2024年末に廃止するという宣言をしていたのですが、今年の春にはさらにもう少し延期すると公表していた状態でした。

そして、いよいよそのSandboxが思ったより普及していないことなどを理由に、廃止することを諦めるという宣言になりました。

一方で、規制当局などの厳しい目など、廃止するに至った背景部分に変わりはありません。Googleは、Snadboxの開発などで得た知見なども活かしながら、プライバシー保護対策は進めるとしています。3rdPartyCookieについて、ユーザーの選択肢を高めるなどして、プライバシーに配慮した形で継続させるとしています。


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