電通、仮想市場でマーケティングを事前検証するモデルを開発・提供開始
2025.5.27
電通は、企業が行うさまざまなマーケティングのシナリオを事前に検証し、KGI(重要目標達成指標)達成に向けた効果的なマーケティングを実現する新たなシミュレーションモデル「People Simulator」を開発し、顧客向けサービスとして提供を開始しました。
「People Simulator」は、生活者一人ひとりの消費行動を精緻に再現した仮想空間(市場)を構築し、事前に複数のマーケティングシナリオを多角的に検証します。生活者一人ひとりを「エージェント」としてモデル化する「エージェント・ベース・モデル(Agent-Based Model)」に基づき、複雑な消費行動を再現するシミュレーションモデルです。
時間軸を考慮したシミュレーションも可能で、自社ブランドや競合ブランドのコンディションに合わせて、伝えるメッセージや施策の最適な順番などのプランニングに生かすことができます。オフラインとオンライン、ブランドイメージの形成など、分断されがちな各マーケティング施策をシームレスなマルチシナリオとして比較検討することが可能なため、KGI達成に向けて最もmROIが高いと見込まれるプランを選択することができます。
今後は、大規模調査データと生成AI技術を掛け合わせて構築した「1億人のペルソナ」との連携や、「People Simulator」のAI化を図ることで、さらなる機能拡張を推進していくとしています。