Emergen Research、世界のゲーム内広告市場レポートを公開 日本は約4800億円

調査会社Emergen Researchは、世界のゲーム内広告(In-Game Advertising)市場に関する最新の調査レポートを発表しました。同レポートによると、市場規模は今後10年間で爆発的な成長を遂げ、2034年には568億ドル(約8.7兆円)に達する見通しです。
モバイルゲームへの高い親和性とユーザーの購買力を背景に、日本は世界の広告収益を牽引する「戦略的ハブ」として極めて重要な役割を果たすと予測されています。
レポートの試算によると、世界のゲーム内広告市場は2024年の約186億ドル(約2.8兆円)から、2034年には約3倍となる568億ドル規模へと拡大します。この成長の背景には、従来の「プレイを中断させる広告」から、ゲーム内の看板やオブジェクトとして自然に表示される「ネイティブ広告」へのシフト、そしてAI(人工知能)やAR/VR(拡張現実・仮想現実)技術を活用した没入型広告の進化があります。
日本市場については、2025年時点で31.2億ドル(約4,800億円)の市場機会を有すると分析されている。2030年までの年平均成長率(CAGR)は6.66%と堅実で、2040年時点でも収益ベースで世界第2位の市場規模を維持する見込み。
日本市場の特異性は、その圧倒的な「モバイルシフト」にある。レポートは、2025年上半期のデジタル広告支出(約6億ドル)のうち、実に63%がモバイルゲーム分野に集中していると指摘。日本の成熟したモバイルゲーム文化が、広告主にとっての主戦場となっている現状を浮き彫りになりました。
広告主が日本市場を重視するもう一つの理由が、ユーザーの質の高さだ。日本のゲーマー1人当たりの平均収益(ARPU)は53.90ドルと世界的に見ても高水準です。この潤沢な資金力を持つ市場環境が、リワード広告(動画視聴などでアイテムが得られる広告)や、AIによるパーソナライズ広告といった新たなフォーマットへの投資を後押ししています。
Emergen Researchは結論として、日本を「世界的に見ても極めて重要かつ高収益な市場」と評価。今後も世界のゲーム内広告ビジネスにおいて、日本がイノベーションと収益の両面で中心地であり続けるとの見解を示しています。











