民放テレビ局5社の2020年上半期決算まとめ
2020.11.12
在京民放テレビ局5社の上半期(中間)決算が出揃いましたので、さっそく比較していきたいと思います。テレビ朝日HDのみ少し遅かったため、先に発表された4社の比較はこちらです。
連結売上高
テレビ朝日HDが加わってもやはり全社すべて前年同期比でマイナスとなりました。各社新型コロナの影響による広告収入減少などが響きました。
連結純利益
こちらもテレビ朝日HDが加わってもやはり全社すべて前年同期比でマイナスとなりました。結果的に経費を大きく削減したテレビ東京HDの一人勝ちというような数字になっています。
単体売上高
単体もテレビ朝日が加わってもやはり全社すべて前年同期比でマイナスとなりました。テレビ朝日は通販などが健闘したものの、他と同じく広告が伸び悩む形となりました。
単体純利益
純利益はテレビ朝日も前年同期比マイナスとなり、前年同期比でプラスになったのは不動産などで補った日本テレビのみとなりました。
2020年上半期の民放テレビ局5社決算の感想
テレビ朝日HDの決算が出揃っても4社のときの感想と同じく厳しいという印象を持ちました。テレビ朝日HDの動きをみると、「ちい散歩」のあとのような高齢層向けの通販番組が利益を上げており、通販に活路を見出そうとしている動きがありました。それを裏付けするように通販会社の買収も同日に発表しました。
広告収入が厳しくなる中、安定収入の不動産の他にはしばらくは高齢者向けの通販は1つの活路になるかもしれませんが、テレビ通販をする世代がいつまで残るのかという疑問もあります。