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電通グループ、24年12月期1Qは増収減益 営業利益は前年同比44%減

2024.5.15

電通グループ dentsu
電通グループの2024年12月期1Qの連結業績は、収益は前年同期比8.9%増の3329億500万円、営業利益は同43.8%減の144億8900万円、経常利益は同19.4%減の186億5100万円、純利益は同53.2%減の55億5400万円でした。予想を下回る結果に株価は一時5%ほど下落しました。

売上総利益は前年同期比6.9%増となりました。売上総利益のオーガニック成長率は△3.7%でした。調整後営業利益は、営業利益から、買収行為に関連する損益及び一時的要因を除いた、恒常的な事業の業績を測る利益指標です。為替レートが全般的に円安となっていること及びM&Aにより、APACの売上総利益は241億8500万円(前年同期比9.1%増)となりましたが、オーガニック成長率の低迷により、調整後営業損失は31億4300万円(前年同期は調整後営業損失22億5200万円)、オペレーティング・マージンは△13.0%(前年同期は△10.2%)でした。

日本は増収増益でしたが、日本以外の3地域はオーガニック成長率の低迷により減益となり、調整後営業利益は22.1%減、オペレーティング・マージンは380bps減、親会社の所有者に帰属する調整後純利益は31.1%減、営業利益は43.8%減、親会社の所有者に帰属する純利益は53.2%減となりました。

日本においては、インターネット広告の成長がけん引し広告事業が回復基調に戻り、売上総利益のオーガニック成長率は2.4%、売上総利益は1229億5100万円(前年同期比2.3%増)となりました。人員増による人件費の増加などにより、調整後営業利益は339億1000万円(0.4%増)、オペレーティング・マージンは27.6%(前年同期は28.1%)となりました。

Americas(米州)において、Americasにおける売上総利益のオーガニック成長率は△6.6%となりました。主要マーケット別に見ると、カナダ、ブラジルなどは堅調でしたが、米国は厳しい状況となっています。為替レートが全般的に円安となっていること及びM&Aにより、Americasの売上総利益は805億1800万円(前年同期比9.9%増)となりましたが、為替影響排除ベースでは減収減益となったため、調整後営業利益は130億6200万円(2.2%減)、オペレーティング・マージンは16.2%(前年同期は18.2%)でした。

2024年12月期の連結業績は、収益が前期比4%増の1兆3567億円、営業利益が同198.8%増の1354億円を計画しています。


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