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ユナイテッド、AIとロボットで有機農業の自動化を進める 株式会社トクイテンへ出資

2023.10.26

トクイテンン

ユナイテッド株式会社は、 株式会社トクイテンへリード投資家として出資しました。

■トクイテンの事業について
トクイテンは、「持続可能な農業へのシフトを加速する」をミッションに、AIやロボット技術を活用した有機農業の自動化を実現するプロダクトの開発を進めています。

トクイテンはこれまで、収穫ロボット・液体噴霧ロボット・防虫ロボットなど、様々なロボットのプロトタイプを開発してきました。作物生産では、2023年4月に有機JAS認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマト栽培を成功させました。味や糖度の高さを評価され、初回収穫分からオーガニックスーパーや百貨店、ホテルに出荷する実績を収めています。

動画『トクイテン農業ロボット複数台走行デモ 2023年』

https://www.youtube.com/watch?v=J07IblPQlmk

動画『トクイテン全自動農場イメージ』

https://youtu.be/lg5q_LkGJ0k

■ユナイテッドによるトクイテンへの出資の背景
世界の有機食品市場は、2020年時点で1,290億米ドルに達しています*¹。日本国内では気候変動に対応するため、2050年までに有機農業取扱面積を現在0.6%から25%まで増加させることや、化学肥料の使用量を30%抑える方針が国策として打ち出されています。しかしながら、有機農業では従来の化学肥料を用いた農法よりも工数がかかるうえに収量が減るため*²、国内で進む高齢化・人口減少の影響も踏まえて省力化・自動化が課題となっています。

トクイテンは、自社で農園を構えて有機栽培を行いながら、AIやロボット技術を活用したプロダクトの開発を行っています。実際に当事者として栽培に関わることによって、本質的な課題の解決につなげられることが強みです。今後は、単に人の作業を代替するロボットに限らず、ロボットが栽培することを前提とした栽培形態の見直しなど、新たなアプローチで再現性高い有機農業の実現を目指して取り組む計画です。
また、昨今企業の農業参入が増える中で、参入企業向けのコンサルティングやトクイテン農地を使った農業参入検証、トクイテンと共同で営農するパートナー農場など、様々な入り口から農業に関わることができる事業展開を予定しています。

トクイテンの事業は、ユナイテッドのパーパスである「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」を体現する事業です。特に、環境問題や人口減少の影響を直接的に受け、課題解決が急務である農業領域において、AIやロボットを活用することで再現性のある有機農業の拡大を実現していける点にパーパスとの親和性を感じ、この度出資することを決定いたしました。

*¹:農林水産省「有機食品市場 世界の状況」

https://www.maff.go.jp/chushi/seisan/kankyo/attach/pdf/yuuki_forum_R4-3.pdf

*²:農林水産省「有機農業を普及拡大させるために必要と思われる施策」

https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/attach/pdf/chosa-3.pdf

■今後の展望
トクイテンは今回調達した資金で、ロボットエンジニア、セールス、バックオフィス人材を採用し、農業ロボットの開発、ロボットやAIを活用して有機農業の自動化を実現する「トクイテンパッケージ」の開発に注力していく予定です。ユナイテッドとしても、トクイテンの事業拡大とさらなる成長に向け支援してまいります。

株式会社トクイテン
本社所在地:〒453-0012 愛知県名古屋市中村区井深町1-1 新名古屋センタービル本陣街142号室
設立日  :2021年8月6日
代表者  :代表取締役 豊吉 隆一郎
事業内容 :ミニトマトの有機栽培・農業用ロボットの開発事業


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