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博報堂 DY ホールディングス、2021年3月以降の広告売上高見通しなどの応答内容

博報堂DYHD

博報堂DYホールディングスは2021 年 3 ⽉期 第 3 四半期決算での質疑応答の内容を発表しました。今回は、2021年3月以降の広告見通しなどを抜粋してご紹介します。

Q.国内の広告需要に対する⾒通しについて。1⽉の⽉次を⾒ると 12⽉と⽐較して少し落ち込んでいるが、これは緊急事態宣⾔の影響なのか。2,3⽉や4⽉以降に広告主が広告費を⼤きく戻すような動きが出てくるかという感触を含め、⾜元と来期以降のトレンドをそれぞれどのように考えているか。

A.全体の景況感としては、第 4 四半期も第 3 四半期と同じような⽔準になると⾒ている。ただし、1、2 ⽉はある程度堅調なまま継続している感触があるが、緊急事態宣⾔の延⻑も含め 3 ⽉に関しては不透明感がある。プラスの要因として広告主の予算の期あまりが考えられるが、緊急事態宣⾔の影響が⾒極められない状況にはリスクがあると考えている。それらを踏まえ、第 4 四半期の広告市場の前年同期⽐を第 3 四半期と同⽔準と読んでいる。

当社の第 4 四半期の業績予想は市場を上回る前年⽐ 95%程度とおいているが、官公庁系のコロナ対応の事務局業務の計上に期ズレの可能性があり、先ほどの 3 ⽉の動向とともにリスクに考えて、予想数値作成において考慮している。4 ⽉以降に関してはまだ読みにくいが、広告主には固定費から変動費への動きがあり、テレビ等の出稿に影響が出ているとの声が聞こえてきている。

Q.トップラインでは第4四半期はマイナス5%と第3四半期に⽐べマイナス幅が縮⼩しているが、営業利益をみると第4四半期は前四半期と⽐べてもまた、前年同期と⽐べても落ちている。このような⾒通しの背景を教えてほしい。

まず、第 3 四半期実績と第 4 四半期予想の営業利益のバランスであるが、3 ⽉の不透明感や⼀部業務の期ずれリスクを考慮したのが⼀つの要素である。また、販管費はこれまで我慢してきていた競争⼒強化のためのコスト投下について、来期以降を⾒据えて多少戻したいという考えがある。加えて社員に対して業績の戻り次第ではインセンティブを検討したいという思いもあり、現状の⾒通しとなっている。

次に来期の営業利益レベルであるが、来年度の予算編成でも議論しており、当然できるだけ早くコロナ前の利益⽔準に戻したいと考えている。しかし、中⻑期の競争⼒強化のためにオールデジタル化への備えとしてテクノロジーやデジタル⼈材への投資が必要ではないかという考えもある。そのため短期的な部分と中⻑期的な部分のバランスをとりながら考えていきたい。

Q.10 ⽉からインターネットの数字がプラスに転じており、1 ⽉の⽉次もかなり良いが、この背景についてどのように考えているか。
インターネットメディアについて、ここ数ヶ⽉の伸びを⽀えているのはブランド広告主であり、上期から続けてきたニューノーマルに向けた提案、例えば統合マーケティングとしてテレビ×デジタルの提案等が⾝を結んだと考えている。

⼀⽅で獲得系の得意先を主に取り扱っている代理店もグループ会社にあるが、旅⾏関係、運輸、交通関係をメイン得意先としている会社については引き続き厳しい状態にある。ブランド広告主の伸びだけならもっと⼤きいが、マイナスと相殺される部分もあり現在の伸び率になっている。


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