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サイバーエージェントの「AI Lab」、東京工業大学と産学連携

東京工業大学教授 奥村学氏、准教授 高村大也氏と、チャットボットサービスにおける発話のキャラクター変換技術の共同研究を開始


株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)のアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは、人工知能(※1)をアドテクノロジーに活用するためのAI研究組織「AI Lab(エーアイ ラボ)」において、東京工業大学と産学連携を開始いたしました。

「AI Lab」は、人工知能を活用したアドテクノロジーの広告配信技術の研究・開発を目的に2016年1月に設立した研究開発組織です。近年、ユーザーとのコミュニケーションを自然言語にて自動対応するチャットボット事業が注目を集めておりますが、アドテクスタジオでは2016年7月より、人工知能を活用したチャットプラットフォーム「AI Messenger(エーアイメッセンジャー)」を提供しており、本サービスの会話エンジンも「AI Lab」にて研究・開発を行っております。「AI Messenger」はオンライン上の様々なチャネルにおいて企業とユーザー間での対話による接客を実現するプラットフォームです。企業とユーザーとの接点を拡大し、One to Oneでの最適なコミュニケーションを実現することで、購買意欲の促進や顧客満足度の向上を目的としております。チャットボットにて、人と会話をするように商品に関する質問や相談に回答することができるほか、自然な会話文による商品検索や簡単な雑談にも返答することが可能です。

このたび「AI Lab」は、「AI Messenger」の会話エンジンにおける、キャラクター性の付与を自動化するための「発話のキャラクター変換技術」の研究を目的に、東京工業大学と産学連携を行い、東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 教授 奥村学氏並びに同准教授 高村大也氏と共同研究を開始いたします。

これにより、様々なキャラクターを持ったチャットボットの作成が容易になり、企業のブランドキャラクターやユーザーの属性(性別や方言など)に合わせたチャットボットを生み出し、対話することが可能になります。チャットボットなどの対話エージェント(※2)において、キャラクター性はより人間らしく親しみやすい存在にするために重要であると考えられており、当社はキャラクター変換技術の研究・開発を進めることで、対話エージェントが実社会においてより身近な存在になる世界を目指して参ります。

「AI Lab」は2016年1月の設立以来、高度なAI研究技術を持ち、実用化に積極的な研究室との産学連携を進めており、これまで、東京大学、明治大学、静岡大学、電気通信大学、米イェール大学と産学連携を行っております。このたび新たに東京工業大学と産学連携したことにより、計6つの大学と各AI分野において研究を行い、今後も企業とユーザーをOne to Oneで結び、最適なタイミングで最適な情報を届ける広告配信技術の実現を目指し、研究・開発に努めてまいります。


※1 人工知能とは、コンピュータ上において、人間と同様の知能を実現させようという試みや技術のこと。
※2 対話エージェントとは、自然文(話し言葉)による問いかけや要望に対して適切に回答したり、動作する機能・サービスのこと。

共同研究者プロフィール

東京工業大学 教授 奥村 学氏
1984年東京工業大学工学部情報工学科卒業。1989年東京工業大学大学院博士後期課程修了(情報工学専攻)、工学博士。1989年東京工業大学助手。1992年北陸先端科学技術大学院大学助教授。2000年東京工業大学助教授。2007年東京工業大学准教授。2009年東京工業大学教授を歴任。
現在は、同大学科学技術創成研究院教授として、自然言語処理、知的情報提示技術、語学学習支援、テキスト評価分析、テキストマイニングに関する研究に従事されています。

東京工業大学 准教授 高村 大也氏
1997年東京大学工学部計数工学科卒業。2000年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(計数工学専攻)。2003年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士課程修了(自然言語処理学専攻)、工学博士。2003年東京工業大学助手。2007年東京工業大学助教。2010年東京工業大学准教授に就任。
現在は、計算言語学、自然言語処理を専門とし、特に、評判分析、文書要約の研究に注力されております。また、有名な著書として「言語処理のための機械学習入門」があります。


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