DACとP1、SSP「YIELD ONE®」利用媒体社への「ads.txt」設定支援を開始
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:島田雅也、以下DAC)と、DACの連結子会社である株式会社プラットフォーム・ワン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋葉典秀、以下 P1)は、SSP「YIELD ONE®」利用媒体社等に対し、米国のインタラクティブ広告業界団体であるInteractive Advertising Bureau(以下 IAB)が推奨する「ads.txt」設定の支援を開始します。
背景
昨今、欧米および日本のデジタル広告取引において、Ad Fraud(広告詐欺)への対応が大きな課題となっています。特にRTB(リアルタイム・ビッティング)を通じて広告枠を購入する際に、広告主が想定していた媒体の広告枠に配信されていなかったという状況が一部で起きています。
このようなデジタル広告のサプライチェーンへの信頼性が懸念される問題に対し、従来は広告主やDSP事業者で購入したインプレッションが対象媒体のインプレッションであるかを確認する手段はありませんでした。
IABが2017年5月に公開した「ads.txt」は、こうした課題を解決する手段として、大きな期待が寄せられています。
「ads.txt」の概要
「ads.txt」はIAB が提唱する、プログラマティック広告の透明性を向上させることを目的とした取り組みです。媒体社は、自社の「ads.txt」ファイルを作成し、自社媒体のウェブサーバーに設置・公開することで、広告枠の販売を許可する事業者(SSP、アドエクスチェンジ等)を示すことができます。DSP事業者はその内容を確認し、買い付けを行うことで特定のドメインから配信されたと見誤らせるような偽の広告枠への広告出稿を防ぐことが可能になります。すでに欧米では、多くのニュース系大手媒体社や各広告システム提供事業者が対応を宣言しています。
<ads.txtの記載項目>
・販売先事業者のドメイン
・販売先事業者にとっての媒体社ID
・販売形式(DIRECT/RESELLER)
・認定機関ID(TAGID 等)
P1は「YIELD ONE®」利用の全媒体社にads.txtを推奨し、設定対応等の支援をするとともに、今後、P1が提供するDSP「MarketOne®」が連携しているSSPやアドエクスチェンジに対しても「ads.txt」への対応を呼びかけていきます。また、DACも取引先の各媒体社へ「ads.txt」の普及を推進していきます。
DACおよびP1は、今後もデジタル広告の信頼性を高めるべく、Ad FraudやBrand Safetyといった課題の解決に取り組んでまいります。