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IMPACT+とTeads、デジタル広告の二酸化炭素排出量を測定・削減に向けて提携

2022.10.25

CO2

デジタル広告の温室効果ガス排出量を削減するソリューションである、IMPACT+ と、グローバルメディアプラットフォームであるTeads は、当社のプラットフォームを通して世界中で配信されるデジタル広告の二酸化炭素排出量を測定し、削減することを目標とするグローバルパートナーシップを発表しました。

二酸化炭素排出量などのGHG(温室効果ガス)測定ソリューションを提供するIMPACT+ は、その排出削減のための推奨事項を広告主へ提供します。
その主な目的は、デジタル広告業界のプレーヤーが環境保全に向け、メディアパフォーマンスを低下させることなくGHG削減指標を取り入れ、排出量の削減に迅速に取り組むことを可能にすることです。

2020年にフランスで開始されたIMPACT+ のソリューションは現在、北米およびラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、中東・北アフリカの32カ国でサービスを展開しており、アドテクノロジー業界のすべてのプレーヤーのGHG排出量の測定と削減の基準を明示し、広告主、広告代理店、プラットフォーマーなどのアドテクベンダーよる、CSR アプローチへ適切な支援を行っています。

TeadsとIMPACT+ は2021年にフランスで共同開発を開始し、広告主、広告代理店の皆さまの協力の下、複数のキャンペーン測定を成功裏に終えています。
当社のプラットフォームに技術が統合されたIMPACT+ のソリューションを活用し、キャンペーンの電力消費と温室効果ガス排出について学びを深め、排出量削減のための改善策を得ることで、実際のキャンペーンプランニングに活かすことが可能になりました。

Teadsのプラットフォームは、ブランドに持続可能なビジネス成果を提供することにフォーカスをし、GHG削減の指標を新たに取り入れることにより、Teadsの全てのクライアントの広告効率と有効性を高め、サステナブルな広告配信となるよう、この取り組みを継続してまいります。

現在、キャンペーンの二酸化炭素排出量を測定するためにIMPACT+ を活用し広告配信を開始した50を越える広告主と協力をしています。
APACでは、9月にプラットフォームへの先行アクセス提携をしたOmnicom Media Groupが、10社ものクライアントとテストを行っており、そのデータの解析を開始しています。

OMG APAC 最高投資責任者兼 Annalect社長のPaul Shepherd(ポール・シェパード)氏は次のように述べています。
「OMGでは、パートナーと協力して、持続可能な広告運用をするべく、システムやプロセスの開発を進めています。今回の取り組みは、カーボンフットプリント(二酸化炭素など)の排出量を削減するために広告業界の一員としてできる素晴らしい取り組みであり、この削減指標をメディアキャンペーンの設計に取り入れ、最適化を行うことを先行して実施しています。また、この指標がマーケットで慣習化されることを期待しています。」

デジタル広告業界を率いて世界の GHG 排出量を削減することは可及的に必要なアクションです。

デジタル広告が環境に与える影響は、新しく提起された複雑なトピックです。私たちの業界は、GHG排出量の削減と地球規模の気候変動との闘いに関して、依然として多くの分野で遅れをとっています。
広告主や代理店、アドテクノロジー企業は、デジタル広告キャンペーンの環境への影響について、より深く、グローバルで一貫したインサイトを必要としています。
これは、デジタル戦略に取り組みを適応させ、その影響を軽減するためのアクションを起こすために必要なものと言えます。しかしながら、業界全体として、どのように進めればよいのか、模索段階であることは否めません。

2021年の初めに、フランスのデジタル広告の専門家の90%は、自分たちの活動が二酸化炭素に与える影響を測定しておらず、63%はどのように進めればよいかさえ分からない状態でした*。

世界の消費者もこの問題を懸念しています。
アジア太平洋地域のミレニアル世代の 81% は、広告が環境に有害であると認識しており、世界の消費者の84%は、持続可能なメディア広告を実践している企業からメディアバイイングをする可能性が高いと述べています**。

Teadsの最高製品責任者である、Remi Cackel(レミ・カッケル)は次のように述べています。
「この度の取り組みは、デジタル広告業界にとって大きな一歩です。デジタル広告が環境に与える影響についての理解を関係者が深めることで、ビジネスの成長と環境への責任を両立させ、ブランド(広告主)が真の調査を行い、二酸化炭素排出量を削減できるよう取り組むことができます。 IMPACT+ と技術連携をすることで、この業界が直面している環境問題に対して、長期的かつ堅実なソリューションを提供できることを誇りに思います。」

IMPACT+ のCEOである、Vincent Villaret(ヴィンセント・ヴィラレット)氏は次のように述べています。
「Teadsとのパートナーシップをグローバル規模で拡大することにより、ブランドやエージェンシーが、広告が環境へもたらす影響を測定し、削減に向けての動きとなることを大変にうれしく思います。責任ある広告環境への取り組みのため、広告技術を活用し環境問題へ取り組むTeadsの専門チームとの今回の取り組みは、持続可能なデジタル広告業界への道を証明する大きな機会となると考えています。」

引用元
*: IAB France / Happydemics
**: Dentsu / Microsoft – The rise of sustainable media – 2022
***: グローバルリーチデータ 2021年9月現在


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