電通、Z世代の採用を対象としたコンサルティングチームを発足
電通は、顧客企業の人財採用におけるブランディングを支援するコンサルティングチーム「採用ブランディングエキスパート」を発足させました。
Z世代と呼ばれる現在の高校生や大学生が対象の新卒採用や、第二新卒などの若手の社会人経験者採用に向けて電通が提唱する「就活ジャーニーマップ」を起点に、「就職先としての魅力作り」や「5〜10年後の未来を見据えた人財要件の規定」「コミュニケーション戦略の立案」「採用ブランディング全体のガイドライン策定・実装」といった顧客企業の人財採用におけるブランディング活動を一気通貫で支援していきます。
少子化が進む日本では、企業間での採用活動の競争が激化し、人財の確保がますます困難になっています。特に現在の10代から20代を中心とした「Z世代」と呼ばれる世代は、新しい価値観で行動し、働くことに関する価値観も他の世代との違いがあると言われています。Z世代を含めた若者の採用活動において、多様な働き方への対応が企業の喫緊の課題になっており、Z世代を深く理解がすることが重要になってきています。また、企業の採用活動においては、「企業認知が低く応募者が集まらない」「企業の対外的なイメージが先行してしまい、募集数に対して条件に合う応募者のエントリーが少ない」「内定後の離脱が起きやすい」などさまざまな問題があるのも現状です。
今回発足した「採用ブランディングエキスパート」では、人基点のマーケティングメソッドを活用した電通オリジナルの考え方である「就活ジャーニーマップ」を提唱しています。各社の採用ターゲットのインサイトを、電通が保有するZ世代に関する知見や定量/定性調査を基に分析し、就職活動における企業の認知から内定後の入社までの各フェーズにおいて、重要なコンタクトポイントや有効な訴求ポイントを体系化します。当コンサルティングチームには、電通若者研究部※1と連携し、電通独自のZ世代への大規模調査の実施や個別の学生インタビューなどを通して人財採用のトレンドを把握して蓄積するチームや、顧客企業の戦略や施策の整理、新たな戦略フレームの開発を行うチーム、パートナー企業との業務提携などを行うチームが参画しています。それぞれのチームが連携することで顧客企業の人財採用に最適なコンサルティング・プランニングを行います。
また、Z世代のインサイトを専門としたコンサルタントや、実際に人事経験のあるコンサルタントなど、多様な経歴をもつメンバーが所属します。統合的に顧客企業の人事部/採用部門とZ世代のギャップを埋めるブランディングをサポートし、「Z世代の人財採用という経営課題」の解決に貢献していきます。
実際に「採用ブランディングエキスパート」のメンバーが過去に取り組んだ事例※2では、「ターゲットからのエントリーが1.5倍以上に拡大」「採用ウェブサイトへの流入が1.5倍以上に拡大」「求職者からの企業イメージが変化し、就職人気ランキングが200ランク以上にアップ」など、さまざまな成果を生み出してきました。
「採用ブランディングエキスパート」は、ブランディング業務の経験がない人事部/採用部門でも活用できるように、マーケティングの基本でもある3C分析を起点としたシンプルなフレームワークを導入しています。また、従業員の採用活動へのコミットメントやモチベーション形成に寄与するワークショッププログラムなども用意しています。
<3C分析を起点としたフレームワークの概要>