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DAC、ビッグデータの広告活用について国立情報学研究所の宇野毅明教授と共同研究を開始

2014.9.30

 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:矢嶋弘毅、以下 DAC)と、DACの連結子会社である株式会社モデューロ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:重原洋祐、以下モデューロ)は、DMP「AudienceOne®」の保有するビッグデータの分析・解析強化を目的とし、国立情報学研究所(※1)の宇野毅明教授と共同研究を開始します。

 近年、社会や生活のデジタル化の大きな進展、スマートデバイスの普及、デジタルデバイスの処理速度・能力の向上、生活者によるソーシャルメディアを使った情報発信の増大などに伴い、いわゆるビッグデータの量や活用範囲も急速に拡大しています。
 また、インターネット広告市場では、顧客にまつわるデータを一元的に格納・管理するプラットフォームであるDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)が注目を浴びています。DACグループにおいても、DMPを中心としたオーディエンスデータの収集・分析・活用の強化を重点施策の一つとしており、モデューロが、見込顧客の発見や既存顧客のロイヤルカスタマー化などの様々なマーケティング施策に活用できるDMP「AudienceOne®」を提供しています。「AudienceOne®」のデータ保有量は国内最大級の4億ユニークブラウザ、1兆レコードを超えており、来年中にはグローバルで10億ユニークブラウザへ拡大を目指しています。

 宇野教授は、大規模データ処理で威力を発揮するアルゴリズムの研究を行っており、具体的にはデータマイニング、データ解析、Webマイニングなどで使われる、類似性の解析や頻出パターンの発見、クラスタリングやコミュニティ発見の超高速アルゴリズムの開発をしています。

 このたび開始した共同研究では、宇野教授の開発した、ビッグデータを大まかなクラスター(集団)に分けて見やすくする手法「データ研磨」を活用し、同教授とDACビッグデータ解析部のデータサイエンティスト集団がビッグデータ分析の課題に取り組みます。具体的には、DMP「AudienceOne®」保有の大規模データにおける、類似度計算の高速処理化による高速アルゴリズム開発をはじめとして、推定モデリング、クラスタリングなどテーマごとの課題に対し、共同で科学的アプローチを行い、解決を目指します。分析・解析された内容は、内部的な処理エンジンとしてシステム実装することも視野にいれ、ビッグデータの活用によるお客様のマーケティングROI向上を支援いたします。

(※1) 国立情報学研究所は、情報学という新しい学問分野での「未来価値創成」を目指す国内唯一の学術総合研究所として、ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連分野の新しい理論・方法論から応用までの研究開発を総合的に推進しています。また、大学共同利用機関として、学術コミュニティ全体の研究・教育活動に不可欠な最先端学術情報基盤(CSI:サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)の構築を進めるとともに、全国の大学や研究機関はもとより民間企業やさまざまな社会活動との連携・協力を重視した運営を行っています。

■宇野毅明 教授プロフィール (国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授)
1998年東京工業大学総合理工学研究科にて博士(理学)を取得。1998年東京工業大学経営工学専攻助手着任。2001年2月国立情報学研究所助教授着任。現在は教授。専門はアルゴリズムの理論と応用。特に離散アルゴリズム、列挙アルゴリズム、計算量理論、組合せ最適化など。データマイニング・データ解析・ゲノム情報学ではクラスタリングや類似性などの基礎計算を大規模データで高速に行う手法を研究。2010年文部科学大臣表彰 若手科学者賞受賞。

研究テーマ : アルゴリズム理論、データマイニング、バイオ情報学 ホームページ(URL) : http://research.nii.ac.jp/~uno/index-j.html -


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