【小コラム】アドテクは死にかけているのか?
日進月歩で技術と市場規模を進歩させているアドテクですが、米国西海岸ではその成長に陰りが出始め、投資家の関心が薄まり始めているという噂も出ています。確かに昨年の上場ラッシュで上場したアドテク企業はなかなか勢いを持続できておらず、TurnやRocket FuelのCEOの相次ぐ辞任なども最近では話題になりました。
そのような流れを受けて、ついにTechCrunchからストレートなタイトルな記事(「アドテクは衰退し、マーケティングテクノロジーの時代が到来する」)が投稿されていました。
こちらの記事でも昨年上場した企業の不振と、それを追い上げるマーケティングテクノロジーのことが書かれています。深くは言及しませんが、そもそも「アドテク」の定義が曖昧で、同じプログラマティックのプラットフォームでも不振なものは「アドテク」、業績が良い企業は「マーケティングテクノロジー」と無理矢理定義しているようにも読み取れます。原文はこちら。
これらの議論が盛り上がっている矢先に、Facebookのニュースコンテンツのホストと新たな広告収益化の話題や、ベライゾンのAOL買収といった業界を動かす大きなニュースも入り込んできており、状況は刻々と変わっています。
そして、ExchangeWireからは、TechCrunchの記事を受ける形で反論の記事が出されました。こちらもストレートに「Ad Tech: Not Even The Beginning Of The End」というタイトルになっています。
米国で火花を散らす「アドテクは死にかけているのか?」論争ですが、国内でも温度感に差があるにしても今後浮上してくるかもしれません(一部では既に浮上しているかもしれませんが)。
ただ、DMP/DSP/プログラマティックなどの技術が一巡し、新たな話題を探すために行われている議論(もしくはただのポジショントーク)とも取れるので、冷静に注視する必要がありそうです。