Google、新しい「デバイスをまたいだアトリビューション」レポートとベンチマークを発表
2016.9.12
米国のインターネット ユーザーの 10 人中 6 人が、買い物を始めたときとは別の端末で買い物を楽しんだり商品を購入しています<>1。このように、コンバージョンに至るまでに複数の端末が使われるユーザー経路を測定できるように、3 年以上前に導入されたのがデバイスをまたいだコンバージョンです。
このたび、この技術をベースとし、AdWords の [アトリビューション] で新たに 3 つのレポートを抽出できるよう改良を加え、検索コンバージョン経路全体の端末利用状況をさらに深く分析できるようになりました。
- デバイス:お客様の AdWords アカウントで発生したデバイスをまたいだアクティビティ(コンバージョン)の数を確認できます
- アシストしたデバイス:他の端末でのアクティビティがコンバージョンにつながった回数が表示され、デバイスごとの入札単価調整に役
立てることができます - デバイス経路:ユーザーが 2 台以上の端末を使ってコンバージョンに至った経路が表示され、ユーザーが通常コンバージョンを達成するまで
に使用するデバイスの順序を把握することができます
国や地域を問わず多くの業種で、デバイスをまたいだアクティビティが、ラストクリックによるコンバージョン
出典: Google AdWords 内部データ(2016 年)
デバイスをまたいだ場合の分析情報は、主に次の 2 つの活用方法があります。
- ラストクリック以外のアトリビューション モデルを選択
AdWords では、6 つのアトリビューション モデルから選択でき、コンバージョンの種類ごとに、ラストクリック、ファースト クリック、線形、減衰、接点ベース、データ主導があります。選択されたモデルは検索広告に適用され、測定にはデバイスをまたいだユーザーの行動が反映されます。新しいモデルを選択すると、コンバージョン経路全体に 貢献度が再度割り当てられ、その後のコンバージョンの統計情報が変化します。詳しくは、Google 検索でのアトリビューション モデリングの公式ガイドをご確認ください。 - デバイスの入札単価調整比を変更
新たに追加された「アシストしたデバイス」レポートでは広告クリック後、他の端末でのクリックやインプレッションがコンバージョンにつながった回数を確認できます。レポートに表示される「モバイルのアシスト率」は 、他のデバイスで達成されたコンバージョンでモバイル広告がアシストした頻度を示します。たとえば、モバイ ルのアシスト率が 3.72 であれば、モバイル端末で発生した 1 回のコンバージョンに対し、3.72 回のコンバージョンがモバイル端末によってアシストされて他のデバイスで発生していることになります。モバ イルのアシスト率に基づいてモバイルの入札単価調整を行うと、モバイル広告のデバイスをまたいだ効果を有効 活用できるようになります。
さまざまな端末で発生する重要な瞬間の測定に、新しいレポート機能とベンチマークをぜひお役立てください。
[1] Google および Ipsos Connect、2016 年 3 月、GPS Omnibus、米国在住のオンライン回答者(18 歳以上)2,013 人