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電通、ESG経営支援領域でベクトルと業務提携

2021.4.28

電通は、ベクトルと企業のESG経営支援領域において、業務提携しました。本提携による取り組みの一環として、ベクトルが保有するESGスコアリング及びそのレポーティングのサポート力をもとに、非財務の新しい企業価値の指標と関連するソリューションを共同開発し、1年間で国内200社へのサービス提供を目指します。

 企業が「持続可能性」をより重視する環境において、稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立によって、経営の在り方、社会の中での役割、ユーザーや投資家との対話の変革を目指すSX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)の重要性が増しています。
 ESGスコアリングから見えてくるSXのための変革点は、企業の理念、パーパス(存在意義)から、事業戦略、商品やサービスの設計、マーケティングコミュニケーションまで事業プロセスの各所に点在しています。そこに対するアクションと多様なステークホルダーに向けたインターフェースの綿密な設計が、全ての企業に不可欠なものとなりうる時代です。

 当社は、ESGのスコアリングをきっかけとし、企業のSXの気運を活性化し、積極的に社会と対話する環境づくり、SDGsへの普遍的な取り組みにも貢献していきます。
 具体的にはベクトルのESGスコアリング及びレポートを当社が活用して、導入企業のESG経営の実態を把握。そこから、次期統合報告書のアウトプットから逆算した戦略・戦術を策定し、クライアント企業の価値向上を目的とした統合的な施策の提案から実施まで行います。

 当社および国内の電通グループでは、ESG経営支援を皮切りにSX領域に参画し、日本企業の成長の統合的パートナーとして、クライアント企業のグローバル市場における競争力向上と、日本全国の優良企業の認知拡大に貢献していきます。

【業務提携の背景】
 昨今、日本を含む世界中の企業において、ESGは経営の重要な要素のひとつとなっています。日本企業は、欧米諸国の企業と比べ、遅れを取っている現状がありましたが、上場企業を中心にSXに積極的な取り組みを開始する企業が増えてきています。

 ESG投資の高まりもそれを証明しており、世界のESG投資額の統計を発表している「Global Sustainable Investment Alliance」※1 によると、2016年に4,740億USドルだった日本のESG投資残高は、2018年では2兆1,800億USドルにまで急成長しています。ESGを重視する投資は海外の機関投資家の間では判断基準の一つになりつつあります。

 当社は、独自のSDGsコンサルタント約30人を擁するグループ横断の専門組織「電通Team SDGs」を中心に、 SDGs/ESGに関する戦略立案、ストーリー設計、コミュニケーションから、バリューチェーン全体のサーキュラーエコノミー構築支援を行う「SDGsビジネスソリューション」※2の提供まで、企業のSDGs推進とESG経営を幅広く支援しています。
 また、ベクトルは2020年4月より、ESG投資分野において先進的な研究を行う九州大学の馬奈木俊介教授と提携し、共同開発したスコアリングツールを用いて、企業の開示情報をもとにしたESGスコアの算出、及びスコアリングレポートの提供を行っています。

※1 出典:「2018 Global Sustainable Investment Review」より
※2 2020年11月16日お知らせ済み https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/1116-010281.html

ベクトル

【本提携による具体的なソリューションの一例】
ESGスコアリングおよびレポートの提供
ESGスコアリングによる統合報告書の作成支援
ESG指標を用いた、企業のパーパスや事業戦略の策定支援
ESG経営起点のSXに関わるPR活動支援
スコアリングに寄与する制度・認証の取得に関するコンサルティングおよびサポート
事業戦略に基づくサステナブルロードマップの作成
成長戦略の実施における、組織・コミュニティ・人材の育成とインナーコミュニケーション
ESG、SDGsに対応した商品・サービスの開発やデザイン
商品の提供方法・チャネルの開発と回収やリサイクル・アップサイクルの仕組み構築
情報公開・ブランディングのためのコミュニケーション支援
SXのための個別のアクション開発・インターフェースの整備・構築
サーキュラーエコノミーを実現するDXの導入
持続的な社会と企業の在り方を目指した、業種や規模を超えた企業間の共創・連携


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