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Criteo、リテールメディアの効果に関する調査レポートを発表

Criteoは、リテールメディアがもたらす効果に関する最新の調査レポート「The ROAS Trap」を発表しました。

リテールメディアがコンバージョンの向上に役立つということは周知の事実ですが、ROASのほかにも、ブランドや広告主にとってリテールメディアがマーケティングファネル全体で広告費に対してどのくらいの成果を上げているかを理解するために使用できる様々な指標やKPIがあります。本レポートでは、米国、英国、フランス、ドイツ、日本、韓国、ブラジル、シンガポール、インドの9カ国の282のブランドや広告主および116の代理店を対象に実施した調査において、リテールメディアがもたらす利点、インクリメンタリティ(広告効果によるコンバージョンの純増分)の計測や新しい消費者へのリーチなどの考察についてまとめています。

criteo

レポートハイライト

・本レポートによると、スポンサードプロダクト広告を展開した米国のブランドや広告主はインクリメンタリティテストで、+428%という驚くべき投資収益率(ROI)の増加を達成し、EMEAのブランドや広告主は、オンサイトディスプレイ広告を展開したことでユーザーあたりの売上が160%増加したことが明らかになりました。

・新規顧客の獲得がますます困難になっているマーケティングキャンペーンにおいて、リテールメディアは強力な顧客獲得ツールです。 本レポートによると、アパレルとアクセサリー、アートとエンターテイメント、健康と美容の分野では、リテールメディアの広告をクリックして購入した5 人のうち 3 人が当該ブランドの購入が初めてであることが示されています。

・広告をクリックしなかった買い物客による購買した商品の平均単価が31.16ドルで、平均購入総額は40.64ドルであるのに対し、広告をクリックした買い物客は購買した商品の平均単価が34.63ドルで、平均購入総額は47.08ドルと、クリックしなかった買い物客より高い数値でした。この結果から、買い物客の関心をできるだけ多く獲得するには、リテールメディアの広告枠で全般に渡ってブランドの認知度を高めることが重要であることが言えます。

・買い物客の購買行動において、オンラインとオフラインのタッチポイントや指標は分断させずに連携させながら、広告キャンペーンを運用する必要があります。 ブランドや広告主のインターネット上での露出度を高めるためにオンラインにさらに投資することは、オフラインの実店舗の世界でも直接影響を与えます。 本レポートによると、ブランドや広告主がオンラインへの投資を増やすほど、オフラインでの売上も増加することがわかりました。 オムニチャネルでの売上を分析することで、タッチポイントにわたるROAS を全体的に把握することもできます。 キャンペーン分析を拡張してオフライン アトリビューションを含めると、オンライン アトリビューションのみを調べたキャンペーンと比較して、キャンペーンの平均 ROAS が 42% 増加しました。

・リテールメディアには、ターゲットを絞ったメッセージング、リアルタイムのエンゲージメント、ロイヤルティ プログラムなどを通じて、オンライン上でポジティブな会話を形成する力があります。 これらの戦略は、買い物客が製品レビューやソーシャル メディアを通じてポジティブな体験を有機的に共有するよう動機づけ、ブランドのソーシャルプルーフ(社会的証明)を強化し、他の買い物客の購入決定に影響を与えます。本レポートから、ブランドの 52% が、リテールメディアへ支出することで、消費者による製品レビューが改善されていることがわかりました。

 

リソース
Criteo 調査:

期間:2023年10月~12月
サンプルサイズ:米国、英国、フランス、ドイツ、日本、韓国、ブラジル、シンガポール、インドの9カ国の282のブランドおよび116の代理店

Criteoにて実施したリテールメディアキャンペーンからのデータとCriteoのリテールメディアのクライアントのオーガニックデータ:
期間:2023年Q1~2024年Q1

サンプルサイズ:米国、 欧州、アジア太平洋地域における132 の小売業者での 44,000 以上のキャンペーンと 66,000 以上のブランド


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