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2020年のデジタルマーケティングトレンドを勝手に予想 〜マス動画広告回帰編〜

マス動画広告

日々様々なデジタルマーケティングニュースを追っているRTBSQUARE編集部が、そのニュースの流れから来年のトレンドを勝手に予想します。

今回の予想は、「2020年は、マス動画広告回帰。※テレビCMとは限らない」です。

「スマホx動画広告がトレンド」と2-3年前から言われており、多くのサービス・プレイヤー・成功事例が出るようになってきました。

その流れの発展版とも言えますが、次はDOOH(デジタルの屋外広告)、タクシー広告、そしてコネクテッドTV(ネットに繋がったテレビ)などスマホよりも大きな画面での動画広告がさらに普及していくと考えられます。

背景1:オリンピックで街中に増えるスクリーン

すでにタクシー広告は、法人向けサービスを中心に多くの成功事例が出てきています(社名を言いながらポーズ、芸人を使う等)。オリンピックを見据えて、多くのタクシーはこれからも車両が更新されてモニター付きの車両は増えていきます。

また駅のホームドアや駅ナカの広告もオリンピックを見据えて、多くのものが刷新されていき、モニター付きのものに変更されていきます。

さらには渋谷スクランブルスクエアが代表的ですが、巨大で目を引くDOOHも来訪客が増えるオリンピックを見据えてさらに数は増していくことでしょう。

背景2:テレビの買い替えでコネクテッドTVが当たり前に

若い世代ではすでにテレビを持っていないor持っていてもみない人が増えていますが、まだまだ中高年には根強い人気のあるテレビ。

そんなテレビの買い替えタイミングの1つがオリンピックです。各種メーカーや量販店はオリンピックをキレイな4Kや8Kで観てくださいと売り込み、テレビが好きなユーザーは良い機会なのでと買い換えると思います。

そんな最新式のテレビは当然のようにネットに接続することができ、動画配信サービスのボタンがリモコンには付いていると思います。ボタンがあっても使わないユーザーはいるかもしれませんが、ボタンがあることで4K/8Kの巨大テレビでYouTube、Netflix、AbemaTVなどを楽しむ家庭が一気に増えるでしょう。

背景3:ネットでの執拗なターゲティングが不可能になるため

GDPRに続き、2020年1月からCCPA(カルフォルニア州消費者プライバシー法)が施行されます。日本もその影響を受けて公正取引委員会などが規制に向けて動いていると報じられています。そのような中で、これまでのようにCookieなどを使った執拗なターゲティングは難しくなっていくと思います。

執拗なターゲティングができなくなった代替として、視聴ユーザーやシチュエーションがある程度予想や分析ができる街中のスクリーンや家庭でのテレビに予算が振られることは自然だと思います。

タクシー広告のカメラで認識のような機能もいずれは規制される可能性は高いので、マーケターとしては知恵を絞って限られたデータやシチュエーションからターゲティングを模索していく必要があると思います。

普及の課題:ハイクオリティ動画を低予算にするには? 複雑な配信・入稿・効果測定をどうするか?

これまでスマホでは耐えることができたクオリティーの動画広告も、スクリーンが巨大になることでさらなる進化を要求されるようになると思います。テレビCMを打っている広告主はそのままを使うケースもあると思いますが、ターゲティングを考えるとシチュエーションや媒体特性に応じてアレンジも求められるはずです。

また、予算が少ないクライアントに向けて、低価格でも一定クオリティーの動画広告を制作できるサービスやツールも来年さらに増えるかもしれません。

また、大きさもシチュエーションも異なる分散したスクリーンの入稿管理・配信設定・効果測定も今のままでは非常に煩雑です。ある程度一元化できるようなサービス、ツール、代理業も来年は増えていくのではないかと考えれます。


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