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【ドメイン統一が不要に?】同一事業社のドメインをすべて1st Party CookieにするSameParty属性が開発中

2020.12.23

2020年12月現在、Google ChromeブラウザにおいてCookieのSameParty属性というものの開発が進められています。このSameParty属性は、ネット広告業界にとっても意識しないといけない存在になるかもしれないため、今回ご紹介・ご説明をしたいと思います。

背景に3rd Party Cookie規制

現在クッキーは制限される方向にありますが、それは3rd Party Cookieについてがメインです。3rd Party Cookieとは簡単にいうと、違うドメインで焼かれたCookieのことを言います。

今回のSameParty属性は、その3rd Party Cookieの規制を緩和させる狙いもある仕様になっているため、ターゲティング広告などで3rd Party Cookieを多様していた広告事業社にとっては非常に影響力のある内容となっています。

同一事業社のドメインはすべて1st Party扱いに

これまで同一事業社が運営していてもであってもドメインが違う場合は、別のサイト扱いになり、ドメインを跨ぐ3rd Party扱いとなっていました。

たとえば、このRTBSQUAREと同じ事業社・同じ管理人が、
・rtbsquare.com
・rtbsquare.work
・newrtbsquare.com

という3つのドメインでそれぞれ別のサイトを運営していた場合、それぞれは他人扱い(3rd Party)されて、ドメインを跨ぐ場合は、3rd Party Cookieになるため、規制の対象となっていました。

CookieのSameParty

しかし、現在開発中のSameParty属性が実装された場合は、

・rtbsquare.com
・rtbsquare.work
・newrtbsquare.com

以下の3つは同じ事業社であることをお互いに宣言しあっておけば、同一ドメイン扱い(1st Party)されることになるため、3rd Party Cookieの規制の対象とはならずに、Cookieの情報を引き継ぎやすい環境となります。

sameParty属性

SEOなどの観点ではドメイン統一の必要性は残りますが、Cookie起因において、もしかするとドメイン統一作業をせずに済むようなケースも生まれるかもしれません。

一方でSameParty属性はあくまで、同一事業社内のCookie融通の利便性を高めることが狙いの開発であるため、ターゲティング広告での3rd Party Cookie利用の規制が緩和されるわけではないことは注意が必要です。エンジニア向けの詳しい内容は下記を参照ください。

https://github.com/cfredric/sameparty


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