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博報堂と三井物産、合弁でEarth hacks株式会社を設立

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博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」と三井物産株式会社が共同で立ち上げた、生活者一人ひとりのアクションで脱炭素社会を推進する共創型プラットフォーム「Earth hacks」では、CO2e*1を従来の製品と比較し、削減率(%)を表示する「デカボスコア」*2の提供など様々な取り組みを行っています。この度、本プロジェクトの活動をさらに強化、加速させるべく、Earth hacks株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:関根澄人)を設立しました。

*1 CO2e とは、CO2 相当量に換算した値のこと
*2 デカボスコア:脱炭素化の意味のDecarbonizationを使った名称

■プロジェクトスタートから会社設立に至る背景
日本では、2030年度までの温室効果ガス46%削減(2013年度比)が目標として掲げられています。そのためには家庭部門の排出量を66%削減することが必要であり、生活者の暮らしの中での脱炭素行動をいかに促進できるかがますます重要になっています。博報堂が2021年9月に実施した調査では、日本の生活者に脱炭素の意識は浸透しつつあり、次の消費を担うZ世代も高い関心を持ち、「自分たちが取り組むべき課題」としての認識も広がっている一方で、実践に移せている生活者は未だ限られており、多くの人が「何をすれば脱炭素に貢献できるか分からない」と感じていることも分かりました。
生活者に向けた具体的な情報や選択肢の提供が求められている状況を受け、企業が率先して生活者を巻き込み、生活者が自ら考えて脱炭素につながるアクションを起こす社会づくりを推進していく必要があると考え、共創型プラットフォーム「Earth hacks」を2021年11月よりスタートしました。
Earth hacksでは、「やらなければならない」といった我慢や制限ではなく、生活者が「前向きに、楽しみながら取り組めるアクション」を、”地球(Earth)にとって前向きで型にはまらない解決策(hack)を講じて脱炭素社会を目指していきたい” という想いから名付けています。

活動の一環として行っている「デカボスコア」の提供については、現在70社を超える企業に導入いただいています。例えばトヨタ自動車株式会社による、自動車の製造工程で発生する端材を捨てずにIDカードホルダーやペンケースなどに生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みや、日本航空株式会社によるエアバスの省燃費機材「A350型機」を活用した特別フライトの取り組みについてデカボスコアを算出し、UCCグループであるユーシーシーフードサービスシステムズが展開する上島珈琲店では、タンブラー利用によるCO2e排出量の削減率に合わせてドリンクがお得に購入できるサービスを共に計画・実施するなど、様々な活動を行っています。このような活動がビジネスやPR上で効果を発揮したことも明らかになっており、今後も各社との取り組みを継続的に行っていく予定です。
このような活動の拡大を受けて、Earth hacks株式会社を設立し、今後より多くのビジネスパートナーとさらに大きな規模で連携、生活者が主体的にアクションできる脱炭素社会の実現に向けて、活動を強化いたします。

■広がる「デカボスコア」。新たに味の素、大日本印刷、ヤフーとの取り組みがスタート
新たに味の素株式会社(以下、「味の素」)、大日本印刷株式会社(以下、「DNP」)、ヤフー株式会社(以下、「ヤフー」)との取り組みを、本日7月10日(月)より順次スタートし、「デカボスコア」を通じて、生活者がより楽しみながら脱炭素につながるアクションができる施策や仕掛けを推進していきます。

味の素では、フードロス削減の実践喚起を目的とした専用サイト「TOO GOOD TO WASTE〜捨てたもんじゃない!〜™」で紹介されている40個のフードロス削減レシピに「デカボスコア」が導入されます。
また、DNPが提供する「DNP環境配慮パッケージングーGREEN PACKAGING®」と共に、パッケージ領域でのCO2e排出量の算定やデカボスコア表示の促進、生活者向けイベントへの協力などを通して、環境に配慮された製品を選択しやすい仕組みづくりを協働していきます。
さらに、「デカボスコア」導入製品を購入できるEarth hacksモールをYahoo!ショッピングにあらたに出店し、ヤフーと協同して、生活者との接点強化を図る取り組みを強化して参ります。

今回の会社設立を機に、脱炭素社会の実現に向け、さらに多くの企業と共創し、生活者一人ひとりが主体となってアクションができるように、さまざまな活動を強化していきます。

■トラウデン直美さんをCDO(チーフ・デカボ・オフィサー)に任命
この度、モデルやキャスターなど幅広く活躍されているトラウデン直美さんをEarth hacks株式会社のCDO(チーフ・デカボ・オフィサー)に任命することとなりました。トラウデンさんは環境問題に関心が高く、様々なアクションを行いながら、メディアを通じた情報発信を行っています。今後は、トラウデンさんの気になるモノ・コトに対しての「デカボスコア」導入など、Earth hacksとトラウデンさんが共創しながら、生活者一人ひとりが主体となって脱炭素実現に向けたアクションができる世の中を目指す活動を強化していきます。

<トラウデン直美さんプロフィール>
トラウデン直美さん
1999年4月生まれ。13歳で『CanCam』の史上最年少専属モデルとしてデビュー。東京ガールズコレクションや東京ランウェイなどファッションショーにも多数出演する一方、2021年より「環境省サステナビリティ広報大使」に就任、知性派モデルとして報道や情報番組のコメンテーターとしても活躍中。

会社概要

・会社名:Earth hacks株式会社
・事業内容:環境に配慮した商品又はサービスの提供
①CO2排出削減量の計算/デカボスコア提供
②マーケティング支援
③EC運営・販売
④見本市やイベント開催
⑤新規共創支援 等
・出資比率:三井物産 50%, 博報堂 50%
・設立日:2023年5月16日


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