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ニールセン、クッキーレスに向けたデジタル広告測定用IDシステムを展開開始

2021.12.10

Nielsen

ニールセン(NYSE:NLSN)は本日、2022年2月1日から順次、日本を含む15市場において、デジタル広告視聴率(DAR)のために強化されたニールセン・アイデンティティ・システム(以下、ニールセンID システム )をリリースすることを発表しました。このシステムの改良により、より正確なデジタル広告測定が可能となり、クッキーレス環境が進む将来においてもデジタルインプレッションが配信された数十億台のデバイスを視聴者属性と共に「人」と結びつけることができます。

ニールセンは、クッキーやモバイル広告IDが規制され、使用できなくなりつつある問題に対処するため、また、ますますメディアが細分化されていく未来に備えて、今年7月にデジタルオーディエンス測定の改革を発表しました。ニールセンは、デバイスやプラットフォーム、パブリッシャーの重複を排除した、「人」をベースにした総合的な測定を提供することで業界をリードしています。

ニールセンID システムは、ニールセンがメディアエコシステム全体で、相互運用可能な方法で受け取るアイデンティティデータを統合するためのシステムです。広告主やパブリッシャーは、デジタル広告が視聴された際に、視聴者属性が適切に割り当てられ、デバイスベースではなく真に「人」ベースでの広告効果を把握するために、モバイルとPCのプラットフォーム間で視聴者の重複が排除されているニールセンの測定を利用することができます。ニールセンは、ニールセンのデータ資産を教師データとして、サードパーティーから収集した大規模なデータセットを較正することで、このソリューションを実現します。

デジタル広告視聴率(DAR)のためのニールセンIDシステムは、2月1日に英国・イタリア・フランス、4月1日に日本・オーストラリア・インド・ドイツ、5月1日にスペイン・ブラジル・インドネシア・カナダ、6月1日にシンガポール・メキシコ・タイ・香港で順次リリースされる予定です。 また、ニールセンは、2022年上半期にこれらの市場導入を行った後、他の市場でも順次ニールセンIDシステムをリリースする予定です。

さらにニールセンは、ニールセンIDシステムを強化するために、グローバルおよびローカルのデータプロバイダーとの関係を継続的に構築し、拡大していきます。現在ニールセンは、20億以上の重複排除された「個の人」と視聴者属性を判定するための識別子をIDシステムに追加しており、日々識別子は増加しています。

ニールセンのプロダクトマネジメント担当SVPであるサラ・ミラーは、以下のように述べています。「今回のニールセンIDシステムの強化により、急速に進化し、クッキーレス化が進むデジタルエコシステムの中で、広告測定の永続性を確保するための新たな一歩を踏み出しました。 ニールセンは独自のデータ資産とニールセンのパネルデータを使用してライセンスされたサードパーティーのユーザー登録データを調整・修正できるだけでなく、高度な機械学習アルゴリズムを開発し、デジタルIDを「人」に割リ当ててクラスター化し、また、市場のユーザーのユニバースに対するサードパーティーデータの歪みを補正することができます。このような高度なデータサイエンスの手法は、ニールセンID システムが保有する膨大な数の情報によって支えられており、将来的に渡ってデジタル広告測定を強化することになるでしょう」。

ニールセンのチーフ・グロース・オフィサー兼インターナショナル・プレジデントのショーン・コーハンは、以下のように述べています。「ニールセンは、業界がクロスメディア測定を重用するようになることに合わせて、クロスメディア間の重複を取り除いたオーディエンスを測定するための技術と方法論を進化させ続けています。ニールセンの戦略的な測定方法の進化は、リニアとデジタルで重複排除された視聴者測定を提供するためのNielsen ONEの一部として位置づけられます」。


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