FTへのなりすまし問題から考える広告詐欺について
2017.9.28
Financial Times(FT)のドメインが勝手に使用されてアドエクスチェンジで販売されていたことが問題・話題になっています。
ネット広告の広告詐欺には様々な種類がありますが、これは「なりすまし」と呼ばれるジャンルの問題です。
悪意あるメディア運営者が、FTという信頼感がある有名媒体のドメインを勝手に使いアドエクスチェンジに登録し、配信を呼び込むというものです。
わかりやすく例えると、プラダに成りすました悪意あるメーカーが、偽プラダのバッグを、ECサイトやフリーマーケットなどで売っているというような自体です。
偽ブランドのバッグはある程度、認知もされており購買者も警戒心をもって吟味しますが、ネット広告の世界はさらにわかりづらいことや認知も低いことから、この手法は多く使用されていると考えられています。
FTは手売り広告を重んじておりディスプレイ広告もエクスチェンジにはほぼ流通させておらず、また動画広告はまったくエクスチェンジに流通させていないのに、動画のアドエクスチェンジのレポートやFTが登録してないアドエクスチェンジのレポートからFTのドメインからの配信結果が多数見つかり発覚しました。
媒体としては自社のブランドイメージの毀損に繋がるこのような行為は目を光らせて注意して行きたいですが、アドエクスチェンジベンダーも無数に存在していることや、次から次へと悪意ある業者も登場するため、業界全体としてのルール策定や取締の強化をしない限り廃絶できない可能性が高いです。